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PostPosted: Wed Oct 27, 2010 11:54 am 
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Robert Johnson’s Tombstone - Track By Track

ルークによるRobert Johnson’s Tombstoneアルバム収録曲の解説です。 

1. Robert Johnson’s Tombstone
ヴァースもブリッジもないし、コーラスさえない曲だけど、これは今まで作った中で最高にエキサイティングで、ベストな曲の中の一つだと思う。多大な影響力のあった伝説的ブルーズ・マンを取り巻く、一般に信じられている事柄を歌っている。彼のことは、Eric Clapton に大きく影響を与えたということで少しは知っていたけれど、ある夕方、West Country からの帰りにドライブしながら、Radio 2 が放送していたブルーズ特集でこの伝説的な人物と彼にまつわる神話を聞いたのが事の始まりだった。なぜ、どういうふうに彼があの若さで死んでいったのか、どこに埋められているのか、誰もその真相は知らないのに、誰もがそれは酒と女に溺れたせいだと言う。彼のギター・プレイヤーとしての才能は、その時代の多くの人々に、それは悪魔に魂を売った代償に卓越したテクニックを身に付けたからだ、と言わせてきた。それが本当であれ嘘であれ、彼に関する話題は、尾ひれを付けて人に語るのには恰好のストーリーになると思う。

2. Dirty Dream
誰もみな、知らない内に、顔見知りとはいえ、まさか?と思うような人の、ワケの分からぬヘンな夢を見た経験があると思う。普通なら何事もなかったかのように、誰に何を言うこともなくやり過ごすものだけど、この歌の中の愚かな男は禁断の欲望の対象にとりつかれてしまう。・・・この曲にあわせて dirty なダンスがあちこちで踊られることを期待してるよ!

3. A Million Faces
音楽的にいうとエピックな THUNDER のバラード。歌詞は一人称ではなく、恋愛関係が最悪の事態を迎えてしまった友達を慰める人物の立場から書かれている。テーマは "海にはもっと沢山の魚がいる"、だから、どこかに、あなたにふさわしい相手だっている。

4. Don’t Wanna Talk About Love
"A Million Faces" の被害者についての歌かもしれない。恋愛関係でひどいトラウマを受けたのに、その事を誰にも話せず、また、話す気もないという人物について書いている。コーラスはまるでアーサー・ヤノフの「プライマル・スクリーム(バンド名じゃないよ)療法」のようだけど、もう少しは音楽的だと思いたい。
*アーサー・ヤノフ・・・「原初からの叫び」という名著のあるアメリカの精神科医。フロイトを超えるといわれ、ジョン・レノンが治療を受けたことでも有名。

5. The Devil Made Me Do It
これはアルバムのために最初に書いた曲で、ストレートに "一緒に歌ってジャンプして" というタイプの、まさに THUNDER スタイルのアンセム。僕の心に非常に近しいテーマである "誘惑" についての曲だ。この主人公は深く考えることなく何でもやってしまい、全ての仕業や行いは単に悪魔がそうさせたからだ、と文句をいう人間だ。僕の過去の罪の幾つかも、こんなに簡単に片づけられたらいいんだがなあ・・・。

6. Last Man Standing
クリスとのはじめての共作。彼は素晴らしいリフと、すべてをインスパイアしたタイトルを提供してくれた。ブッシュ、ブレア、サダム・フセイン、そしてイラク戦争についてどう考えていようと、僕たちが与えられてきた偏った解釈や欺瞞の中には、絶対的な真実が一つある。それは、大勢の罪の無い人たちが殺されてきたし、これからも殺され続けるということだ。街中に住む僕たちにできる事といったら、提供される情報をプロセスすることしかない。けれど、"大量破壊武器" の場合がそうだったように、情報が正しくないこともしばしばだ。乏しい知識や風聞を基に戦争を始めることを正当化することはできない。僕は普段、ロックで政治を論ずる人間じゃないけど、この戦争に関する記事が毎日のように新聞を賑わしている時は、向こうを向いて何も起きていない振りをすることは出来ない。この曲が、テーマ同様に英雄的であるといいんだけど。 

7. My Darkest Hour
この曲は今までに作ったどの曲とも異なっている。音楽的にはとてもシンプルで、一本のアコースティック・ギターとチェロ、そして声だけで構成されている。後悔や悲嘆、過去におかした間違いを変えることができないでいる、というメランコリーな歌だ。・・・はやく、そこのティッシュ、とって!

8. Andy Warhol Said
ここ数年というもの、"セレブ" に関する報道の爆発的な急増に気付かずにすませるには、海の中か、他の惑星にでも住まなければならない程だ。金持ちや有名人の贅沢なライフスタイルに人々はいつも魅了されてきたけれど、今ではコントロールしきれなくなり、マスコミは自分達が作り出した需要を満たすために、毎日のように新しいセレブを創り上げている。ということは本当に、誰にでも胡散臭いセレブの看板を要求することが ( あの Jade Goody にさえ!)できるということだ。この歌は Andy Warhol の予言した「誰でも15分間は有名になれるだろう」が現実に起きている可能性を考えさせる。

9. What A Beautiful Day
昔ながらのロマンティック型人間の僕は、一目惚れが実際に起こりうるのかどうか、いつも好奇心を抱いてきた。僕には経験がないけれど、他の人にはそうあってほしいと思う。この歌の中の男は、道で出会った女性にすっかりのぼせ上がってしまい、恐ろしく酷い天気だというのに、素晴らしい日だと感じるんだ。気持ちが高揚してくるアップテンポのロック。

10. It’s All About You
自分への興味が失せてきているのは明らかなのに、まだ、その相手と一緒にいるというのは嫌なものだ。特に、その相手が事実を否定している時は。たとえ心の片隅で、それは相手の気持ちを思いやってのことだ、と考えていたとしても、興味を失ってしまっているのに事を長引かせるのは身勝手の極みだ。 終わってるなら、さっさと認めて、先へ進めばいいだろ。忌々しい! 

11. Stubborn Kinda Love
大勢の人たちは、きっとある時点で "ラブ/ヘイト" が隣りあわせの恋愛関係を経験すると思う。とても疲れるし大変だけど、同時にとても情熱的でエキサイティングでもある。突然の破局はいつでも起きうるけど、その関係が持ちこたえる理由は後者の方ではないかと僕は思う。


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PostPosted: Wed Oct 27, 2010 12:08 pm 
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2006年UKツアー日記 <前半>

2006年11月に行われた UKツアーの、バンドメンバーによる日記です。 

2006年11月15日(水) PLYMOUTH PAVILION, ENGLAND by ルーク

初日の不安を1、2杯の強い酒で程よく鈍らせて、9時頃ステージに上がった。 "Robert Johnson's Tombstone" アルバムからは7曲をプレイ。オーディエンスが新曲にどう反応するか、それを見るのが楽しみだったが、新曲7曲というのはかなりの数で、僕らがいつもよりリラックスしていなかった理由は、多分それだと思う。そのうえ初日によくあるように、幾つかテクニカルな問題も生じた。けれど "Dirty Dream"、"A Million Faces"、"The Devil Made Me Do It"、"My Darkest Hour" と "Robert Johnson's Tombstone" の5曲はどれも好評だった。殆どいつも、その日の雰囲気に合わせてアレンジは変えているし、ある程度大げさにメリハリをつけて演奏すると上手くいくので、今日もとても満足だ。
  
どの曲がライヴ映えしていい感じがするか、その手がかりが掴めた今、次のショウではまず間違いなくセットは変えるだろうし、曲を抜いたり順序をひねったりの調整も、初めの数回のショウの間、続くだろう。
  
楽屋で行った "試合後の分析" では、ツアー初日にしてはかなり上手く進んだと、皆の意見が一致した。きわめて楽しい M&G と、急いでナイトキャップを1、2杯飲んだ後、バスに乗りこみ、次の目的地 Llandudno へと向かった。またツアーに戻れて嬉しい。Hurrah!


2006年11月17日(金)  LLANDUDNO NORTH WALES THEATRE, WALES by ダニー

前日に Llandudno で休みが一日あったため、全員、ツアーの調子を取り戻すのを楽しみにしていた。ショウを一回やって、一日休むというのはちょっとヘンな感じで、何年もツアーをやってきたけど、これは初めてのことだと思う。・・・やっぱり、ヘンだね。ショウ前の準備は支障なく進み、4時にはサウンドチェックが始まった。何曲かの新曲をささっと演奏してみたところ、ステージで聞く音はとても良くて、ショウへの期待に全員が興奮する。ルークが即興で Free の "The Stealer" を弾き始めたので、しぜん皆も加わったが、曲の半ば位までは、 つまり、いつもお決まりの混乱が始まる前までは、素晴らしく聞えたのに、あとは散々。・・・という一時が、僕は好きだ。

ショウは、最低限のテクニカルな問題が生じたくらいで済んだので、一回目よりも断然良くなった。セットリストは少し変えたし、オーディエンスは最初からたいそう騒々しかった。新譜をリリースして間もない時に新曲を何曲も演奏するのは、いつもちょっと奇妙な感じがするものだけど、沢山の人たちは曲を知っていたようだったし、知らなかった人たちも実際かなり熱狂的だった。 "My Darkest Hour" はセットの中で、早くもこよなくステキなひと時になってきているけれど、これ以上言うとまだショウに来ていない人たちの期待を台無しにする恐れがあるから、ここまでにしておこう。"The Devil Made Me Do It" もすごく上出来だったから、うまくいけば12月4日には大勢の人たちがシングル盤を買ってくれて、僕たちをチャートに入れてくれるかも。自分でも恥知らずなヤツだと思うけど、書かずにいられないんだよ。

ショウが終わった時には大きな声援があがったので、全員、本当に嬉しく思った。アフターショウもとても良くて、見たことのない顔、若いファンの顔 (いつも意外に思ってしまう・・・) が沢山で、いつもの如く、話をしたり撮影やサインをして1時間ばかりを過ごした。Llandudno はまったく素晴らしかった。次に戻ってくるのにまた8年もかからないよう、しっかり気をつけないと!


2006年11月18日(土) OXFORD NEW THEATRE, ENGLAND by ハリー

一方通行規制が敷かれた Oxford 市の中心部をうまく通り抜けて会場にたどり着き、前日の Llandudno ショウの出来に、ひじょうに気を良くしたまま、サウンドチェックのために各自ポジションについた。New Theatre のホールは音響が素晴らしくて、新しいアルバムから沢山の曲を演奏するのが楽しい。新しいアルバムというと、僕らのプレイする新曲はすべて大変うまくいってるようで、とても満足してる。

今夜のオーディエンスはグレイトだったよ! 前列には、顔を赤くペイントしてツノをつけた男性ファン (クレイジー!)もいたし、ツノをつけた小悪魔のような女性ファン (マッド!)も何人かいた。気に入ったね! 会場のみんなは、ショウの殆どの時間を、椅子があるのを忘れたかのように、突っ立ったままだった。ナイス!

アフターショウはいつも通りのなごやかさで、サッカー界の友達 (Julian Speroni と Gonzalo Sorondo の2人)にも会えて嬉しかった。バックステージでは夜遅くまでパーティがつづき、僕はメンタル・ヘルス方面で働く美人ナースと知り会った。僕を病院に連れ戻しに来たのか、あるいはどこかいい所へ連れて行ってくれるのかと思ったけど、ハハ、悲しいことに、人違いだった。
夜中の1時45分頃、ようやく僕らは疲れていても幸せな気分で、愛しのツアーバスに乗り込んだ。


2006年11月20日(月) PORTSMOUTH GUILDHALL, ENGLAND by クリス

僕の1回目の THUNDER ツアー日記へようこそ! 前夜に Portsmouth からバスで移動してきたので、今日は Wolverhampton Civic Hall の楽屋でゆっくりしている。僕は、9月の初めからもう一つのバンドの方のツアーが断続的に続いていたので、ここ数週間というもの、信じられないくらい慌しい時を過ごしてきた。このバンドのツアーは THUNDER のリハーサルが始まった時にもまだ続いていたから、昼間 London で THUNDER のリハーサルをして、夜には Kings Lynn でギグ、翌日も昼間は London でリハーサルの後、夜は Northampton でギグ、そのうえTHUNDER ツアー開始前にも2日間のリハーサルがあったという具合。初日の Plymouth でのショウの翌日、みんなが Llandudno で休んでいた時だって僕は Bsingstoke でギグしてたんだからね! 

今、そっちのバンドのツアーが終わってくれてホッとしている。僕は仕事があり過ぎることには決して不満は言わないけど、すべてをやりくりするのはちょっと神経がすり減る。

昨夜の Portsmouth でのショウはとてもうまくいった。バンドもオーディエンスも、より新曲に慣れてきているし、サウンドも本当によかったと思う。すべては順調に進んだ、といいたいところだけど、一つ小さな出来事が・・・。"River Of Pain" を演奏中、ルークのギター・ストラップが切れてしまったんだ。彼はこの曲を、まったく動じることなく、ステージの前端に座って弾き終えなければならなかった。なんてプロなんだろう!

バンドのみんなに大ウケなので、僕は Oxford のショウでネクタイを締めることにした。でもこれがメンバー紹介の時に、ダニーに "Chris Childs on bass guitar and tie" と言わせることになってしまった。このツアー中、再びそうするかどうかはまだ不明・・・。

僕は新しい曲が大好きで、このセットでのハイライトは、初めてルークのデモを聞いて以来、断固として一番気に入ってる "My Darkest Hour" 。それに "TDMMDI" もプレイするのがとても楽しい曲で、コーラスの部分には今までにないくらい最高にセクシーなリフもある。

残りのツアーが続くのが楽しみだ。新譜にも、ファンからの反響にも、ものすごく満足だし。じゃあ Wolverhampton でね!

2006年11月21日(火) WOLVERHAMPTON CIVIC HALL, ENGLAND  by ベン

サウンドチェックも、とうとう、フルで3曲と、"Backstreet Symphony" の何小節かで済むようになった (PA の Pete がこの曲がどういうふうに進むのか、思い出せないんだ)。つまり、バンドは、ショウの構成が気に入り、選曲にも満足しているということだ。ここまで来れば、あとは坂を転がり落ちるのみだね。(もちろん、いい意味でだよ)。

Wolverhampton は快晴。とても寒いけど、Civic Hall に戻ってこられて嬉しい。その理由は、会場の音響がいいとかチケットが売れ切れたからとかじゃなくて、楽屋にジャクージがあることと、ふつうのシャワーじゃ届かないカラダの隅々まで洗い流せるシャワーがあるからだ。開演10分前、泣きわめいて嫌がるクリスを何とかシャワーから引っぱり出し、一張羅の衣装に着替えさせる。彼は2時間半ほど前からシャワーに入り浸ってノズルであれこれ試してたから、ちょっとプルーンのようにシワシワだ。バンド全員がステージのそでに行き、ツアー・マネージャーからの 「照明を頼む・・・」 の言葉を待つ。

ロックンロールというのは、バンドと観客との間で上手に振り付けされたダンスのようなものだ。アンコールひとつを例にとってみても、みんなは僕らがアンコールをするのを知っているし、僕らはみんながそれを知っているのを知っているし、僕らがなお陽気なダンスををすることも、みんなが 「もっと~!」と叫んでいる間、ステージから消えてしまうこともみんなが知っている、ということも僕らは知っている。すべてはお楽しみの一部であり、僕には何物にも替え難いものだ。

もうひとつ、ロックンロールのいつもの流れに "照明が消える - やんやの喝采" というのがある。これは僕が一番好きな瞬間の一つで、ふつう照明が消えると観客は盛り上がるから、照明を消してほしいという観客からの声は、彼らがその気になっているかどうかを知る、いい手がかりになる。

今夜のショウは目を見張るほどだった。ホールが暗転した時の観客からの歓声は会場の屋根が落ちたかと思えるくらいスゴイものだった。僕らはお互いに顔を見合わせ、誰もひと言も喋らなかったけど、頭ではみんな同じことを考えていた。「・・・僕のヘアはOKかな?」

イングランド中部地方はいつも THUNDER の人気が安定しているエリアだけど、今夜のショウも例外ではなく、観客は途方もなく素晴らしかった。ダニーはまるで観客に対して何だって好きなことができそうな感じで、実際、彼はそうしてた。"You Can’t Keep A Good Man Down" では A チームと B チームに分けて対抗させ、"Dirty Love" では男女に分けて同じことをやった。これ以上うまく出来るのは "Brucie "(*ブルース・スプリングスティーンですね) くらいだろう。

ステージですっごく楽しい思いをしたのち、楽屋にひっこみ、クリスは無事にシャワーに戻り、僕はジャクージの中でウォッカのボトルの大半をどうにか飲み干した。それからよろよろとツアーバスまで歩き、ベッドに倒れ込み、昏睡に陥った。 London で目を覚ました時には酒の匂いはなく爽やかで、ぜんぜん二日酔いでもなかった。・・・もしかして、この世の終わりか!


2006年11月22日(水) LONDON FORUM, ENGLAND by ルーク

London でのショウの翌日なんだから、こんなものだと予想はしていたけれど、今朝はベスト・コンディションよりはちょっと劣る体調で目が覚めた。1999年の解散ツアー以来、Forum ではプレイしていなかったので、昨夜のショウをとても楽しみにしていた。ある会場には、その場独特の雰囲気があるものだけど、僕は特にここが好きだ。1990年に Little Angels と FM のショウで、出演告知もされていない前座バンドとして初めて Forum でプレイした時の、いい思い出があるからだ。あれから随分と年月が過ぎ、色々な出来事があったが、二日酔いについては何ら変わりはないままだ! どうもトシのせいだな。ともかく、昔を懐かしむ戯言はもう充分・・・。

今日もまた前座バンドの Even Nine を見のがしてしまった。ショウの後で話をした人たちは、このバンドを楽しんだみたいだったけど。前座をつとめるのは難しいことかもしれないが、THUNDER の観客は前座を聴くことについては非常にフェアだと思う。

自分のホームタウンでプレイすることでのマイナス面の一つは、"長らく音信が途絶えていたのに、それでも友人" 現象だ。つまり、電話が、暴走中の消防車のようにベルを鳴らし始め、そういう時にしか電話をかけてこない友人の誰もが、僕らが翌日か、ひどい場合はショウ当日に地元でプレイするのに気がついて、突然電話をかけてくるということだ。とはいうものの、ショウの後で何人かの親愛なる旧友たち ( LigやNick、Jon、Rob、Chrisなど) とバーで雑談できたのはすばらしかった。

ショウそのものはとてもうまく進んだ。観客はファンタスティックだったし、THUNDER はいつもの THUNDER だった! 新曲も今では慣れてきて気が楽になっているし、とても上手くプレイできるようになってきている。それにステージで聞えるサウンドが初めから終わりまでとびきり良くて、その影響で、演奏する方も、歌うダニーも、もっと上手くパフォームできている。この件について今朝、クリスと話していたんだけれど、新しい Marshall アンプをこのツアーで使い始めたのもその理由の一部ではないか、という結論に達した。いいぞ、Steve!  


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PostPosted: Wed Oct 27, 2010 12:12 pm 
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2006年UKツアー日記 <後半>

2006年11月24日(金) MANCHESTER ACADEMY, ENGLAND by ダニー

London でのショウ翌日の休みを家で過ごしたので、今日はManchester 行きの電車に乗るために "タクシーに乗って駅まで" ということになった。僕の乗ったタクシーの、石器時代からやってきた人間みたいに無口な運転手は、今まで会った中で一番そっけない男だったから、ひっ切りなしにかかる僕の電話を除いては、まるで静かな道のりだった。ハリー( 彼も同じく家に帰っていた) と Euston 駅で落ちあい、電車に乗ったが、車中は、取りたてて何事もなく、電話はオフにして新聞を読み、iPod を聞き、居眠りをした。ハリーはというと、居眠り専門だった。ナイス!

午後3時頃に会場に着いたが、準備はスケジュール通りにフル回転で進んでいて、とても慌しい。みんなが知っているかどうかは知らないけど、ショウの当日は朝8時半からすべてが始まる。前座を務めるGlyderの若者たちとちょっと話をし、ツアーへの参加を歓迎し、今日から始まる3回の彼らのショウの幸運を祈った。みんないいヤツみたいだ。

サウンドチェックの時間となり、バンドは、マイクにトラブルを抱えた僕抜きで Led Zeppelin の名曲6曲の、それぞれの75%程をササッと問題なくやってのけた。僕は、あちこちいじったり、つまみをひねったり、考えをめぐらせてアゴを撫でたりしていたけれど、マイクを取り換えてみようということになって、ようやくモニターからは濁った音が消え、かわりに、僕の声がクリヤーに聞えてきた。やったー!

ショウはファンタスティックだった。めちゃくちゃ熱くて汗まみれ・・・・まさに僕の好むところだ。会場である Academy の天井はかなり低く、ステージにいるとライトが頭のすぐ上にくる。気の毒なハリーの頭に火が点くんじゃないかと思ったくらいだ。観客は始めから mad ( この地域では crazy とは言わずに、こう言う)だったけれど、僕の絶え間ない要求に応えている内に、その賑やかさは増すばかりだった。このツアーではずっと新曲をプレイしてきたけど、歌詞を知っている人が増えてきているから、観客の歌声は今夜が一番大きかった。この極限の暑さのなか、僕はほとんど2時間程を気が狂ったみたいに跳ね回っていたから、ショウの終わりには頭がフラフラして気を失いそうだった。けれど運良く再び気持ちを集中することができ、ステージから観客の中に落ちずにすんだ。(もし落ちてたら、どれ程みっともなかったことだろう?)

アフターショウは Manchester ではいつものように、大勢のすごくいい人たちや何人かのかなり酔った人たちの誰もがハッピーだったから、躁病的な楽しさだった。Toby Jepson も来ていて、いい夕べを過ごしたようだった。何度か誰かにお尻をつねられ(優しくしてね、レディーのみなさん!)、何人かの若い(それに、それ程若くはない)レディーから、いつだって愉快な気分にさせてくれる、適切とは思えないお誘いも受けた。それから、腰を下ろしにバスに戻り、 Mostly Autumn の Brian や彼の仲間と、飲んだり、喋ったり、笑ったり。ここまでのツアーを通して、とても気分はいいけれど、でも、白状すると、騒ぎが終わって落ち着いた時にはちょっと疲れを感じる。ひょっとしてトシとってきたのかな?

また一つ素晴らしいショウが終わってしまい、否応なくツアー最終日を引き寄せている。いつも瞬く間に時間が過ぎてしまうのは、僕らがまだツアーを楽しんでいるからに違いない、と僕は思う。


2006年11月25日(土) NEWCASTLE CITY HALL, ENGLAND by ハリー

早朝、会場である Newcastle City Hall の外でいきなりドン!と起こされた。バスのすぐ後ろには街灯が見える。"woh woh woh WOH!" の叫び声に続く避けがたい衝撃音に、僕は夢を見ているのかと思った。ありがたいことに何も大きな損傷はなかったけれど、バスの運転手の Jimmy は一日中、みんなから容赦なくからかわれていた。

街中は素晴らしいお天気で、ショッピング・センターの景色やざわめきが僕をもてなしてくれる。それで、昨夜ふたたび(!)アルコールに毒された頭をスッキリさせようと、散歩するこすることにした。今年、僕は少し減量しようと気合を入れて努力してきたのに、ツアーが始まるやいなや、ケイタラーの作る食べ物が美味しすぎて断れず、ツアーが始まってから、2ポンドは重くなった感じがする。きっと普段家では食べないプディングのせいだと思うんだけど、まさかお酒のせい・・・だなんてありえないよね? それでもやはり今夜は少し減量目指して頑張ろうと思う。

今夜の Newcastle City Hall はどものすごい盛況だったけど、でも個人的には Newcastle の観客からはこれ以下のものは期待しない。愉快なバカさ加減をさらに増すかのように、なんと、世界最大級のブラジャーがステージに投げ込まれてきた。それが僕の頭に乗っかってくるのは、単に時間の問題だったし、実際そうなるしかなかっただろ? それはとてつもない大きさで、僕の頭全体をのみ込んだほどだ。それから、このツアーでは、人々の気前の良さと親切のお陰で僕のかつらコレクションがふくらんだ。何倍にもなったような気がするけど、勝手に想像しているだけなのかも。あの、素敵なツノを付けた Sweep なら一体なんて言うだろう。ラブリーで心温まる人たちとの M&G はいつものように楽しいものだった。ただ、大勢の女性ファンにお尻を触られるのを我慢しなきゃならなかった。あ~、なんてこった。それでもなお、楽しい日々だけどね・・・。


2006年11月26日(日) SHEFFIELD CITY HALL, ENGLAND by クリス


このツアー日記は中休みの今日、Glasgow のホテルの一室で書かれている。昨日は朝早く Sheffield に到着、イビキやオナラをしながら眠りつづける他のメンバー(* "百年の恋" が冷めちゃった人がいたら、苦情はクリスへ願います)を置いたまま、バスから一番に降りてホテルに入ったのは僕だ。シャワーの後、朝ごはんが待っている City Hall へ歩いて行った。僕らには "Eat Your Heart Out" という名のすばらしいケイタラーが同行していて、すごく美味しくてエキゾチックな料理を昼と夜に出してくれる。でも朝一番ならフルの "イングリッシュ・ブレックファスト" に勝るものはないね。その後の時間を会場の辺りでブラブラしたり、バスで映画を見たり、眠ったり、食事しに行ったりして過ごす。なんとタフな人生なんだろう!

サウンドチェックはスムーズに終了。舞台の上でのサウンドは今日も又とてもいい。Gary、君はすごいよ! "Back In Black" の演奏中、僕は AC/DC の曲を一曲も知らないことに気がついた。恥だね! ふつう、殆どの曲は途中でコケてしまうまで、ヴァースやコーラスまでは何とか演奏できるけど、こういうのは退屈なサウンドチェックを、より耐えやすい時間にしてくれる。

この日のショウはチケットの売れ行きが良かったから、いい一夜になることを僕らも楽しみにしていたけど確かに失望なんてしなかった。どのショウも、その前回のよりは良くなってる感じがして、今回のツアーは長い間やってきた中でもベストのツアーだと、僕は本気で思ってる。ダニーはいつもの "ノリだすと止められない" モードで、ショウの途中、バルコニーの人たちに服を脱ぐよう、けしかけた。何人かが喜んで従ってくれたけど、あの距離じゃそれが男性だったのか女性だったのか見分けがつかなかった。・・・憎ったらしい近眼め。それから、ここは椅子席の会場であるため、ステージの前に仕切り柵がなく、人々がステージの端ぎりぎりに立っているので、僕は誰かの指を踏みつけないよう気をつけなければならなかった。ショウの後、友人たちとバックステージでビールを飲み、その後、夜間の移動のためにバスに乗り込んだ。

ほんとに楽しくやってきたから、ツアーが終わりに近づいていているのがちょっと淋しい。だけど、クリスマスのショウまで、ほんの数週間!  M&G で会う人たちみんなに、今年のショウは今までで最高のものになるよと言っているけど、僕の言う事が正しいかどうか確かめにやって来ること、お忘れなく・・・。 


2006年11月28日(火) GLASGOW ACADEMY, SCOTLAND by ベン

僕のこの前の日記がサウンド担当の Pete の気分を害したらしく、取り消してくれ、と言ってきた。きっと僕と照明担当とが仲良く喋っていたもんだから妬いたんだね。ロックンロールのツアーではサウンドと照明との間で、ある程度のライバル意識があって、からかいや冷やかしも当然、ある。Pete が 「ショウの後、照明のことを話題にしながら帰っていく人なんていないこと、おぼえとけよ・・・」 とブツブツつぶやけば、照明が 「ああ、でも照明がなきゃ、そんなのただのラジオだぜ 」 という具合に。僕はゆったりと椅子に腰掛けて彼らの果し合いを楽しんでいたんだけど、「照明なしのショウはやったことあるけど、サウンドのないショウなんて一度もない 」 と Pete が切り返したので、これは、僕がキッチンへモップ(床に飛び散った血を拭くための)を取りに行こうと決めるまで続いた。

Glasgow の中心部は最近変化を遂げていて、通りを歩いていると、スコットランドに敷かれた新しい "厳格な" (draconian)喫煙法のために、大勢の人間が戸口に立って煙草を吸っているのが見える。僕はもう煙草はやめたから、この法律のこと、とってもいいと思うし、僕が独善的で狭量に聞えたとしても、それも本当だから、謝る気はさらさらない。ともあれ、われらが Draco (*ドラコン・・・古代アテネの立法家。彼による成文法は死刑の適用など、処罰の過酷さで知られる )もノン・スモーカーであったとは知らなかった。バーによっては客の不満を和らげるために、屋外にテーブル、椅子、灰皿と小さなヒーターのある喫煙エリアを設けているけど、このヒーターがゾッとするような、不気味に赤い色合いをスモーカーたちに浴びせる。僕らはそういうバーへ、夕食前の一杯を飲みに出かけたわけだけど、ハリーが一服しに外に出て行ってヒーターを点けた時、新しいアルバム・カバーに写っている彼の姿、そのものだった。

一日休みがあったお陰で僕らは全員たっぷり休養をとり、Academy で素晴らしいショウをやる準備も万端だった。最後にここでプレイした時は土曜日だったから、火曜日の今夜は観客の期待に背かないために、すべきことがたくさんあった。なにしろ、Glasgow の土曜日の夜というのはただそれだけで、ちょっとしたものだからね。でもハリーが、"聖アンドリューの十字" がくっきり描かれたシャツと、キルト姿で控え室に現れたとき、今夜もいい夜になると確信した。「アンコールでこれを着たほうがいい?」と彼が尋ねるので 「着ないなんて失礼だろ。それに "アンガス王" が賛成するのは間違いないし」 と僕は答えた。

ショウは素晴らしく、Glasgow 人は、雨模様の火曜日だというのにかかわらず、僕たちをガッカリさせはしなかった。ダニーが "マジック・フィンガー" を取り出した時には、彼以外のバンド全員がちょっと心配になって、うすら笑いを浮かべることになったけど、最後にはうまく行ったし、前日亡くなった偉大なる Alan "Fluff" Freeman のトリビュートも、とてもうまくやってくれた。本当に偶像視されていた人だったので、みんなから、ひどく寂しがられると思う。

ハリーは確かにアンコールで、キルトとシャツ姿で出ていったけど、その後のアフターショウでは誰かから、キルトを前後ろ逆に着けていたと指摘され、本人はワザとやったと言い張ってきかない。その真相についてはみんなにお任せしよう。

楽屋で映画 「ウィッカー・マン」 を見た。なんて素晴らしい映画なんだろう。明日は Inverness に向かうんだけどね・・・。怖いかって? 僕が?
*映画 「ウィッカー・マン」 はスコットランドが舞台のカルト・ホラー映画です。彼らが見たのは果たしてどのヴァージョンだったのでしょう。


2006年11月29日(水) THE IRONWORKS, INVERNESS, SCOTLAND by ダニー

素晴らしいショウが終わり、夜更けまで愉快な Glasgow のファンと完全にいかれた話などして楽しいひと時を過ごしたのち、夜遅くに Glasgow を離れた。ケイタラーや追加された音響や照明の人たちと別れの言葉を交わし、Inverness に向かって北上する僕らを残して、彼らはバスに乗りこんで家路についていった。Ironworks でのショウは後になってこのツアーに組み込まれたもので、他のどの会場よりもずっと小さな会場であるため、トラックとプロダクションの関係者もまた帰っていき、残ったのはもう一台のバスと、縮小されたバックライン用のトレイラーだけだ。

バスは朝早く会場に着いたが。準備の始まりが普通なら早朝のところ、ここでは正午だったので、「 あ~、寝られる・・・」と全員で朝寝坊。Ironwroks はほんとに素敵な会場で、新しくてピカピカで、清潔な諸設備も整っていて、シャワーもちゃんと使える。(これは朝、バスから降りて、身も心も135歳に感じる時には思いがけない嬉しい贈り物だ)。キレイになり磨きもかけて仕上がった僕らは、街の中へ観光に出かけようか、などと話をしていたのだが、残念なことにお天気が大規模に邪魔をして、突然土砂降りになってしまった。

サウンドチェック中、幾つかテクニカルな問題が生じた。その殆どは会場のオーディオ・システムのセットのされ方によるものだったが、解決するために僕らはベストを尽くし、会場側の人々も随分と助けになってくれた。小人数になったため、聞いてくれる人が殆どいないのでサウンドチェックはいつもの "音の饗宴" にはならず、あまりジャムもせず、本当にすべきことのみ済ませて、あとは観客がやって来た時にうまく聞えるよう期待することにした。夕食もとても素敵だった。愛しいケイタラーは帰ってしまったけれど、連れられていった近くのホテルでとても美味しい食事をした。(ありがとう、Laura & co )。

ショウタイムになり、ステージへ上がって直ちに明らかになったのは、数は多くはないけれど、じっと静かにしてる観客ではないということで、サウンドの心配などすぐにすっ飛んでしまった。それはいいとして、"What A Beautiful Day" の途中で僕はとても愚かなことをやってしまった。ルークのアンプの後ろに回ってドリンクを飲んで戻ってきた時、マイクが逆さになっていたんだ。そのまま話し始めたら (みんなの予想する通り)何も聞えなくて、僕はものすごくビックリして爆笑のツボにはまってしまったんだ。30年以上もライヴ・パフォーマンスをやってきたのに、こんなのは初めてだった。奇妙なのは、その後のショウの間、このことが頭から離れなかったことだ。今だってタイプを打ちながら、どうしてそうなったのか、何故これまでしでかさなかったのか、考えもつかないでいる。取るに足らないことだけど、重大なことなんだよ。だってこれが、後に続いた事を引き起こしたのかも知れないし、変だったのは僕ひとりじゃなかったからね・・・。

クリスは "My Darkest Hour" で、手がピクつく発作にみまわれ、一回目のコーラスの部分では "当惑の世界" に行ってしまい、ルークと僕がプレイしていた曲に合わせて、ジャズのアドリブみたいに、ごくルースに弾くはめになった。それに、本人は、何もしなかったと言い張るけど、ルークだって何かやらかしたと僕は思う。ハリーも彼にそう言ったんだけどね。そのあと"You Can’t Keep A Good Man Down" のあたまで僕は歌詞を度忘れしてしまい、床に寝転がって客席の誰かに最初のヴァースの歌詞を尋ねなければならなかった。不思議なのは、僕らはこの日のショウ以外ではずっとタイトに素晴らしくやってきたし (誓って!)、こんなことは普通、ツアーのおしまいじゃなくて始まりの頃に起きるということだ。それでも、バンドも観客も気分を損ねるには楽しすぎる時間を過ごしていたうえ、すべてがより愉快になったみたいだったから、どれも大した問題にはならなかったけど・・・。

とても素晴らしい夜だった。僕は観客に向かって本当に真心を込めて、このツアーを終えるのにここより良い所は考えられない、と言った。そしてショウもツアーも余りにはやく過ぎていってしまった。ここでバンドの一員として、ショウにやって来て、今までで最高に楽しめるツアーにしてくれた人たち全員に "very big thank you” を言って締めくくりたいと思う。

ただ、かなしいことに僕の要求はまだ続くんだ・・・。これからも新譜のことや、間もなく出るシングル盤(1枚だけなんて言わずに何枚もよろしく)、それに THUNDER に関することなら何なりと周りにいる人たちに広めて、僕たちをサポートし続けてくれるようお願いするよ。この後、イギリス以外の国々を制覇しようとつとめた後、 2007年の後半には戻ってきて、またツアーをするつもりでいる。さしあたり今は、僕らのここでの仕事はおしまいだ。

もう一度、ありがとう、みんなは世界中で最高のファンだよ。


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